第四十七問[現れたのは何故か] つれないほど青くてあざといくらいに赤い 感想&考察

感想&考察

ミハヤの首だと思っていたものが、ミハヤではなくムジナだったために、放心した犬飼と発狂するファン倶楽部員達。めでたしめでたしで終わるはずもなく……

確保

放心状態になった犬飼を「これで、色々聞き出せる」とアラタが気を抜いたのを見計らったかのように、中園ナツメと為水ショウコが犬飼を確保した。

ナツメは「七不思議を増やし、秘密を隠そうとした者を報いを受けさせる」と息巻いていたので、もはや止められそうもない。

ナツメは自分が屋上から飛び降りても捻挫程度で済んだので「ちょっと痛い思いをするだけだ」と言い、犬飼を屋上から突き落とそうとしている。

だが、四十五問で犬飼が語るように、屋上から飛んで捻挫で済むなど奇跡しかないのだ。しかも放心状態となった犬飼が受け身を取れるはずもなく、大怪我ではすまないだろう。

先輩

窮地に追いやられたアラタに、声がかけられる。悪魔のような対価を求める声にアラタは応じる。

ではそのように応えよう

出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 著者:tomomi

やはりミハヤは生きていたのだ!

「対価は『甘くてしゅわしゅわ』」というのが、アラタとミハヤの関係性が表れており、高校生同士の交流の爽やかさを感じさせてくれる。

一方で、ミハヤを味方につけたアラタに、ショウコが嫉妬を見せた。

自身は遠くから想いを捧げるばかりであったのに、ほんの少し前に転向してきたばかりのアラタは、ミハヤとの思い出を重ねているのだ。

アラタを憎むのも必然であろう。

それにしても、ミハヤとアラタは息ぴったりで、何を合わせるでもなく、犬飼を救出に向かった。

アラタはミハヤをレシーブし、宙を舞うミハヤが勢いのままにナツメに跳び蹴りを食らわせる。

惚れてしまうと言うならご自由に

出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 著者:tomomi

犬飼を救ったセリフがかっこよすぎる。これは心酔していなくとも誰だって惚れるだろう。

しかも、ウインクもしてくれた!

おわりに

ミハヤが復活し、犬飼が救出された。犬飼は正気を戻し、ファン倶楽部員は落ち着くのか?

はたして犬飼から情報を聞き出せるのか?

次回、二〇二四年一月十九日更新予定。

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