ミハヤの首だと思っていたものが、ミハヤではなくムジナだったために、放心した犬飼と発狂するファン倶楽部員達。めでたしめでたしで終わるはずもなく……
確保
放心状態になった犬飼を「これで、色々聞き出せる」とアラタが気を抜いたのを見計らったかのように、中園ナツメと為水ショウコが犬飼を確保した。
ナツメは「七不思議を増やし、秘密を隠そうとした者を報いを受けさせる」と息巻いていたので、もはや止められそうもない。
ナツメは自分が屋上から飛び降りても捻挫程度で済んだので「ちょっと痛い思いをするだけだ」と言い、犬飼を屋上から突き落とそうとしている。
だが、四十五問で犬飼が語るように、屋上から飛んで捻挫で済むなど奇跡しかないのだ。しかも放心状態となった犬飼が受け身を取れるはずもなく、大怪我ではすまないだろう。
先輩
窮地に追いやられたアラタに、声がかけられる。悪魔のような対価を求める声にアラタは応じる。
ではそのように応えよう
出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 著者:tomomi
やはりミハヤは生きていたのだ!
「対価は『甘くてしゅわしゅわ』」というのが、アラタとミハヤの関係性が表れており、高校生同士の交流の爽やかさを感じさせてくれる。
一方で、ミハヤを味方につけたアラタに、ショウコが嫉妬を見せた。
自身は遠くから想いを捧げるばかりであったのに、ほんの少し前に転向してきたばかりのアラタは、ミハヤとの思い出を重ねているのだ。
アラタを憎むのも必然であろう。
それにしても、ミハヤとアラタは息ぴったりで、何を合わせるでもなく、犬飼を救出に向かった。
アラタはミハヤをレシーブし、宙を舞うミハヤが勢いのままにナツメに跳び蹴りを食らわせる。
惚れてしまうと言うならご自由に
出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 著者:tomomi
犬飼を救ったセリフがかっこよすぎる。これは心酔していなくとも誰だって惚れるだろう。
しかも、ウインクもしてくれた!
おわりに
ミハヤが復活し、犬飼が救出された。犬飼は正気を戻し、ファン倶楽部員は落ち着くのか?
はたして犬飼から情報を聞き出せるのか?
次回、二〇二四年一月十九日更新予定。
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