第三十三問[火か煙か] つれないほど青くて あざといくらいに赤い 感想&考察

つれないほど青くて あざといくらいに赤い 第三十三問 感想&考察 感想&考察

三週間ぶりの本編エピソードだ。
アラタとミハヤの交流回は前回までで一区切りがついて、新しい物語がスタートした。

おばけ?

新しい不思議譚の登場である。
『裏山の廃校にはお供え物が毎週備えられており、お化けが出る』という噂話が小学生の間で広く流布されているらしい。

アラタは、その調査を依頼される形でこの怪異と触れ合うことになるようだ。

友人の稲川淳二風のトークにめんどくささを感じつつも、このお化けの話に興味を惹かれるアラタ。
図書館やネットで事件・事故を調べあげ、調査を開始である。

公開告白

第三十三話の一番の見どころがこの告白シーンであろう。
ミハヤがアラタをもてあそび、色っぽく告白を何度もねだる姿は、読者諸氏はニヤけてしまったに違いない。
第三十一問で「あなたを逃すつもりはない」とまで言ったにも関わらず、他の不思議を追いかけるアラタをいじめてやろうとするミハヤのSっぷりが最高であった。

そして、問い返されるたびに、ちょっとずつ告白のセリフのニュアンスが強調していくアラタの素直さというか、純真さがこれまで良い演出である。

速水先輩は俺の全てです

出典:つれないほど青くて あざといくらいに赤い 第三十三問[火か煙か] 著:tomomi

表情は描かれなかったが、耳を真っ赤にして、大声でこのセリフを言ったアラタは、青春真っ盛りの男の子らしさ全開で、心が洗われるようだ。
ミハヤのクラスメイトは軒並みアラタを見ており、ある女子生徒に至っては撮影までしていた。
そのうえ、ハルヲと友人には覗かれている始末である。
つれ青がある種の恋愛譚であると再認識させられる瞬間だ。

そして、このあとのミハヤの可愛さは、ここ最近のエピソードでは渾身の場面である。
なぜカラーにしてくれなかったのか。と声を大にして問いたいものだ。

おばけ?その2

今回は早々におばけ?らしきものが登場した。

廃校の窓から大きな顔がこちらを覗いているのである。

この顔だが、tomomi氏のTwitterでオリジナル掲載されたバックアップに登場した顔と一致する。

これが意味するとこは、このオリジナル漫画とエピソードがつながるということだろうか?
この4p漫画の主人公は、十年後に登場した志藤ハスミとそっくりあったことから、同一人物だろうと推測している。
物語が十年ごとリンクする瞬間がたびたびあるので、この顔は未来とのつながりで映ったものだろう。

しかし、この不思議譚にはもう一つ発生する現象がある。
『声だけの何かが追いかけてくる』ようなのだ。

管理人は、声だけの何かは、顔のお化けとは別の怪異だと推測しているが、諸氏はどのようにお考えだろうか?

最後に

あと一週間後には3巻の発売がされる。
表紙イラストも公開された。
第二十問のラストが表紙を飾っており、速水先輩の底知れない姿に心惹きつけられたに違いない。

そして来週にも本編の更新が予告され、五月十九日は密度高く、つれ青に浸れる1日になるだろう。
今からとても楽しみである。

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