第三十六問[蠢いたのは何故か] つれないほど青くて あざといくらいに赤い 感想&考察

つれないほど青くて あざといくらいに赤い 第三十六問 感想&考察 感想&考察

前回、八個ある七不思議の中身がわかり、これから一気に物語が進むことを期待した三十六問。
アラタは、七不思議の正体を暴きにかかる。

七不思議

アラタは、ミハヤとともに七不思議の秘密を探りに学校中を回っていた。

ほんとうに七不思議を暴くつもりがあるのだろうか……
遊んでいるようにしか見えないアラタとミハヤである。

ましてや3ページ目の2人ときたら、青春真っ盛りの輝きにあふれている。
ほぼお姫様だっこである。
このシーンの様に笑うアラタとミハヤは初めてだ。

笑顔のシーンは、シンプルな喜と楽の感情ではなく、獲物を見つけた悦びの笑顔ばかりなので、このように笑っているのは珍しい。
だからこそ、管理人は驚きながら、このシーンを見てしまった。

この前後するミハヤの三連続シーンは、目に焼き付けるべき瞬間である。

増える七不思議

探索をするアラタとミハヤのところに、ナツメが「七不思議が増えた」と話を持ち込んできた。

三十五問でナツメが推理した「学校の秘密を知られたくないので、七不思議を作り出し、隠している」という仮説が、あながち間違っていなかったようである。
とにかく、さまざまな七不思議が増えているらしい。

「七不思議の秘密を隠したい誰か」はアタシ達を認知した
この学校には知られたくない何かがある

出典:つれないほど青くて あざといくらいに赤い 第三十六問 著:tomomi

さて、七不思議の噂を流している存在の目的は「学校の秘密を隠すこと」であろうか?
そして、学校の秘密とは何だろうか?

たびたび「学校がおかしい」という話はあり、本物の七不思議があることから、学校になにかしらの秘密があることは間違いないだろう。

そして、七不思議を探ろうとするアラタとナツメを、観察するように、他人事にようにミハヤは見つめていた。
ミハヤは暴かれる側であり、秘密を暴く側ではないからなのだろう。「彼らはどうやって解決するのだろう」と一歩引いた目で、見つめていたのであった。

チーム結成

増え続ける七不思議の噂を増えるよりも早いペースで片付けるため、人海戦術で解決しようとするアラタ。
そして、そのためのチームが結成された。
アラタ、ミハヤ、ナツメ、同級生男子3人、柱場ハルヲ、為水ショウコ、犬飼の9人である。

しかし、メンバーにチームワークは正直期待できそうもない。
ショウコ、ナツメ、アラタと犯人に対して、並々ならぬ執着心を見せていた。

この三人の狂気を孕み、常識から一線を画していることを感じさせるイラストこそ、tomomi氏の真骨頂である。今回は一気に登場し、なんと贅沢である。

出典:つれないほど青くて あざといくらいに赤い 著者:tomomi

おわりに

試験前にも関わらず、七不思議の噂の真偽を人海戦術で片付け、犯人を確保することにしたアラタ達。
はたして、次回犯人がわかるのか、そして本当の七不思議、さらには学校の秘密が判明するのか楽しみである。

次回、二〇二三年七月十四日予定。

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