八月九日 僕は君に喰われる。 第27刻 感想&考察

八月九日 僕は君に喰われる。 第27刻 感想&考察 感想&考察

ボイスレコーダー

ボイスレコーダーから流れるメッセージは「櫻井青を殺せ」というものだった。
「ずっと続く幸福ほど・・・」というセリフが続いていた。

八月九日を繰り返せば、いつまでも大切な人と過ごすことができる。
しかし、それをやめて八月九日を青の毒で殺し、次に進めと言っているのだ。

おそらく、声の主は、第26刻で登場した青とは別人格の「誰か」だろう。
「誰か」は、使人が特級怪異「八月九日」に人格を降ろすことを拒絶しようとしていたので、その思惑を壊したいのだろうが、このセリフからはもっと別の過去が思い起こされる。

これらの過去がいずれ深堀されることを待ちたい。

青が戻る

そして、目を覚ますとなぜか青が戻っていた。
もう人格が戻らないものと思っていたが、別人格が現出したのは、繰り返す日々の中で少しだけ出現したバグだったのだろう。

青が帰って来たことで、ミヤコは抱きついて離れないが、その理由を知る由もない青は非常にイヤそうな顔をしていた。

柱場の「ミヤコの心境を考えろ」と青へのセリフからは、とてもエモいシーンの連続だった。
続くカットでは、柱場が心を吐露する場面があって、これも良い。
柱場が仕事と感情の狭間で心が揺れ動く姿から、きっと目の前の人を守りたいという気持ちが強いことが思い起こされる。
これはつれ青での振る舞いや発言と一致しており、実に素晴らしい。

ミヤコ

ふたり一緒にベッドに沈む青とミヤコ。
これまでと違って、しおらしいミヤコに戸惑いを覚え、声をかけると、そこにはさめざめと泣くミヤコがいた。

この表情である。

今までのミヤコは、怪異・化物として、もっと衝動的で、自らの思うままに動いていたが、今はか弱い一人の女性であった。

そんなミヤコを抱きしめる青。

お互いに依然と変わった部分である。

この先、この二人がどんな行動をしていくのか、楽しみにしたい。

最後に

約2か月ぶりに八月九日 僕は君に喰われる。が更新された。
正直、前回の内容がうろ覚えになってきている人も多く、私もその一人である。
26刻で広げられた謎の回収がされないどころか、さらに謎が深まって帰って来た27刻であった。

次回更新がいつかわからないが、早めに更新されることを期待して待ちたい。

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