第二十九問[巣か袋か] つれないほど青くて あざといくらいに赤い 感想&考察

つれないほど青くて あざといくらいに赤い 第二十九問 感想&考察 感想&考察

第二十九問では、ミハヤの表情が特にピックアップされていたので、特に注目したい。

引きこもるアラタ

第二十八問、怪物の夢を見ていたアラタ。
様子から、疲れが見えていたものの特に問題なさそうに見えたが、ケダモノになってしまう自分を怖れ、引きこもったようだ。

ミハヤが、アラタの部屋まで訪れたものの、最初はミハヤを拒絶し、驚かせる。

かんこめ_このときのミハヤの表情が可愛くていい!

だが、とっさにアラタはミハヤを部屋に引き込んでしまった。
このときにアラタの様子は、衝動的にミハヤを引き込んでしまった右腕を、左腕で押さえつけているようであった。

さて、一つ疑問を挟みたい。
おそらくアラタ以外に誰もいないであろう家にどうやってミハヤが侵入したかである。
第二十一問で、教室の鍵を開けて入っていったように見えたが、鍵を持っていただけで、使ったとは限らない。
神出鬼没であるミハヤにとって、鍵などかかっていようといなかろうと関係ないという暗示であり、怪異はどこにでも現れるという意味と管理人は考えている。

副題回収

今回の副題である、巣か袋かとは、それぞれの視点から語ったものであろう。

巣というのは、もちろんアラタの巣であり、ミハヤを巣に引き込むという目線で語ったものであり、ストーリーの中でも触れられていた。

袋とは、きっと、袋小路や袋のネズミといったことなのだ。
ミハヤが、アラタを追い詰め、逃げ場を無くしたことを示して、袋と称しているのだろう。

ミハヤの表情

第二十九問は、ミハヤの表情が特にピックアップされていた。
しかし、tomomi先生の描く女性の特徴である官能的でなまめかしい雰囲気は、今回は薄れていたと管理人は感じている。
頬が紅潮している風には見えなかった。

途中、アラタに拒絶されて驚くまでは、駆け引きを愉しんでいたが、部屋に引き込まれた瞬間には、舌を出しており、駆け引きが上手くいったことを喜んでいるのだろう。

ミハヤとの賭けである『一年間、ケダモノにならなかったら、全ての秘密を教える』が、九分九厘アラタの敗北で決した。

その敗北の選別として、体くらいは好きにさせてやろう。と誘いつつ、アラタを堕とすのがミハヤの勝ち筋であるため、ミハヤから迫っていく様子は見物である。

もはや、最後の見開きイラストは、獲物を喰らう怪物そのものとしか言えない。

イラストはtomomi先生のTwitterでもアップされている。

最後に

賭けの敗北が濃厚になり、これで終わってしまうかも。と思わされるのが、今回の話であった。
しかし、1年後のアラタの記憶から、まだ発生していないイベントがあるため、期待込みでまだまだ続くと信じている。

ここまで追い込まれてどのように拒絶するのか、楽しみに待ちたい。

次回、二〇二三年三月一〇日予定。

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