八月九日 僕は君に喰われる。 26刻 感想&考察

八月九日 僕は君に喰われる。 26刻 感想&考察 感想&考察

青の人格が消える

櫻井青のこれまでの人格が消え、新しい人物の人格になった。

正体は、青が殺した「シン」である。

その「シン」が蘇ったのは、「お宿り」が成功したためらしい。

「お宿り」は、心臓を喰らうことで元の持ち主の人格や記憶を転移させる儀式であり、青は怪異殺しの毒として、「シン」の心臓を食ったようだ。

「シン」は使人と繋がる黒幕かと思ったが、どうやら違ったようだ。
使人の口車に乗せられ、騙されたかのように語る「シン」の様子に偽りは感じられない。
この「シン」とは、どのような存在で、青とどんな関わりがあったのか、新たに気になる点である。

使人の企み

使人の企みは繰り返す怪異「八月九日」に、自分の信仰する神のための村を再現させることだと、「シン」は語る。

それは神をおろす行為に等しい。
歪んだ信仰や願いは、超常たる怪異を産みだす。
ましてや、使人が望む神など、全うである可能性は低い。

物部天獄のように、怪異を祀る教祖を目指しているかのようである。

満月に動き出す怪異

そのシンの心臓=怪異を仕留める毒を求めて満月に照らされる怪異たち
牛の首、羽を持つ怪異、前送り狼、魚の如き怪異が活動を開始する。

物語の号砲を告げる幕引きであった。
まだまだ見知らぬ怪異たちの正体が判る日を楽しみに待ちたい。

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