第七十一問[潜む君は何者か] つれないほど青くてあざといくらいに赤い 感想&考察

感想&考察

知山アラタと矢印トキの鬼ごっこが始まった。

鬼遊び

十八時までに、トキ(鬼)がアラタ(子)を捕まえたらトキの勝ち。アラタが逃げ切ったり、トキがアラタを見失ったら、アラタ価値というルールでアラタの勝ちというルールで鬼ごっこが始まった。

トキから勝負を仕掛けてきたので、足に自信があるのかと思ったが、そんなことはなく、追いつかれる気配もなく、普通に逃げられていた。

逃げ切りを図るため、アラタはフェンスを乗り越え、林の奥に飛び込んだが、トキはそれで簡単にあきらめる性格ではないようである。

早く……
君になりたい

出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 第七十一問 著者:tomomi

思い出を賭けているのだから、早々に諦めるわけにもいかないだろう。
また、この賭けの話を持ち掛けたのはトキであるから、相当の執着を見せていた。

噂:逢魔が時の角不知

残り三十分で、アラタが逃げ込んだのは、廃墟の陰であったが、そこは町の噂の一つだった。

この町の噂
「逢魔が時の角不知」
逢魔が時 この小路群には 入ってはいけない
入ったが最後 幾ら角を曲がっても 出られなくなる

出典:つれないほど青くてあざといくらいに赤い 第七十一問 著者:tomomi

出られない場所に追い込んだことで、トキは絶対にアラタを逃がさない状況を作れたことになる。

鬼ごっこが終わった後どうするのかという疑問は残るが、退路を断ってでも勝ちを目指すトキの狂気を感じられた。

この廃墟の説明の後に登場した繭も不気味だった。

コックリさんで登場した命を剝奪するナニカに似たおぞましさがある。

おわりに

あと三十分、これ以上逃げ場のない場所に追い込まれたアラタは、果たして逃げ切れるのか、そしてどうやて脱出するのか。

次回、二〇二五年一月三十一日更新予定。

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