八月九日 僕は君に喰われる。 第36刻 感想&考察

八月九日僕は君に喰われる 感想&考察

第35刻では、怪異譚たちの真実を知った。
死ねない呪いをかけられた彼女は、自らを殺す毒である櫻井青を奪い合うため、競争を加速させるため、使人に怪異の力を植え付けられ、苛烈な争いに身を投じていたのだった。

強奪線も進展が滞り始め、個人戦ではなく団体戦に様相を変えて、新章が開幕する。

第二班メンバー

第二班のメンバーの名前が判明した。

択沢 倉山 皆藤
班は違うが 皆 ウチの職員 つまり味方だ

出典:八月九日僕は君に喰われる。 第36刻 著者:tomomi

ルビがないので、確実なことは言えないが、おそらく
択沢…たくさわ
倉山…くらやま
皆藤…かいとう
だと思う。

ミヤコと合流直後のやりとりを見ると、彼らの性格がなんとなくつかめた。

択沢と倉山は怪異を敵視し(とくに倉山)、不倶戴天の敵と言わんばかりであるが、残る皆藤は見た目通り精神面でも成熟しているのか、目的の達成のため、妥協を覚えたおっさんという感じだ。

特級指定怪異「リアル」

敵の一団についての情報が出てきた。
約二十程度の怪異譚群で、送り狼も含まれる。

その中で特に危険視されたのが、「リアル」だ。

怪談「リアル」
有名な宗派の力を以てしても祓きれなかったという憑き物の恐怖を語った怪異譚
憑りつかれた人間は一生心身を蝕まれることになる
そうなれば助からない
櫻井との接触は絶対に回避しなくてはならない

出典:八月九日僕は君に喰われる。 第36刻 著者:tomomi

「櫻井の護衛」というミッションを考えた場合に、リアルは接触=即アウトという非常に危険な存在である。

作戦

リアルによって一瞬で敗北する事態を避けるため、柱場特班の作戦行動が決まった。

  1. 櫻井青を移動し、襲撃される危機を回避
  2. 別動隊が怪異譚群を攻撃と離脱を繰り返すヒット&アウェイ戦法で、怪異譚群の戦力を削りきる
  3. 柱場特班別動隊の戦力は、怪異譚で補う。
  4. 牛女の協力を得て、協力が望める怪異譚を探し当て、接触する。

これから敵味方問わず、様々な怪異譚が登場してくることを期待したい。

一級指定怪異「あがりびと」

一方そのころ、八重は怪異譚「あがりびと」を打倒していた。

別動隊として、とうに戦いは始まっているのである。

ゴロゴロと湧き出てくるあがりびとを苦も無く薙ぎ払う八重の強さは、別格である。
一撃で二体をノックダウンさせる様はまさしく鬼神の如きだ。

相手は第一級指定怪異譚「あがりびと」
元は人といえど野に帰ったことで神の扱いを受けた怪異譚だ
二本ばかりの腕っぷしでやりあっても割に合わないよ

出典:八月九日僕は君に喰われる。 第36刻 著者:tomomi

中園ナツメ登場

ついに、やっと、念願の登場である。

中園ナツメも「八月九日僕は君に喰われる。」の世界にきちんと登場してきてくれた。
ショートカットになり、かっこよくなっている。

大量の黒猫とともに出現し、携帯で構える様は、「つれないほど青くてあざといくらいに赤い」に登場した猫と会話をしているのだろう。

知山アラタ救出の一件で、猫との交流をするようになったのかもしれない。

今後、ハルヲ、ナツメ、ハスミの三人の会話を見られると思うと非常に楽しみであるが、本作ではあまり日常的なシーンが描かれず、常にシリアスなので、期待を小さくしつつも、楽しみにしたいと思う。

だから必要なのは「四つ足」さ

出典:八月九日僕は君に喰われる。 第36刻 著者:tomomi

おわりに

一週間以上、更新遅くなってしまってすみませんでした。
「八月九日僕は君に喰われる。」は更新が不定期なので、なかなかキャッチしにくいです……

「つれないほど青くてあざといくらいに赤い」のように隔週とはいわずとも定期更新をしてほしいです。

前のストーリーも忘れちゃいますし……

というわけで、次回更新は未定。

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