八月九日 僕は君に喰われる。 38刻 感想&考察

感想&考察

3か月ぶりに更新された。

37刻ですは、中園ナツメと八重が、アガリビトを蹴散らしたあと、その場に怪異リアルが現れて、戦いが始まった。

一方、この戦いの裏では、ミヤコと送り狼が今まさに戦いの火蓋を切ろうとしていた。

38刻では二人のバトルがついに始まります。

ミヤコ VS 送り狼

ミヤコと送り狼の闘いが始まった。
はじめこそ送り狼が優勢であったが、ミヤコに仕込まれた怪異譚「迎え犬」が胸元から飛び出し、送り狼を迎撃した。

送り狼曰く、ミヤコは記憶も心臓を失っており、送り狼に移植されているとのことであった。

だが、それでもミヤコが生き続けているのは、愛おしい人との思い出の欠片に縋っているからなのだろう。

だからお前は
そんなものを己の核としてまでこの世にしがみつくのだ

出典:八月九日僕は君に喰われる。 38刻 著者:tomomi

ミヤコの胸元にある櫛は、ミヤコが狼であったときに、想い人が梳いてくれたときに使ってものらしい。

送り狼が言うように、ミヤコは、一度は自分の意志で記憶と心臓を捨てて、人と愛し合う道を辿ろうとしたのだろう。

しかし、ケダモノと人が愛し合うことなどありはしない。

それでも未練がましくこの世にあり続けるための楔として、思い出の櫛を核にしていると思うのだ。

怪異集団の頭目と思われる怪異の姿が明らかになった。

黒髪長髪の美女だが、腰から下は烏のような黒い羽根らしきもので覆われており、まともな形状をしているとは思えない。

そして、なぜか自分のことを青の母だと言っている。

生まれ変わりすべてを忘れても
かつての心臓と母の愛が
貴方を目覚めさせるわ

出典:八月九日僕は君に喰われる。 38刻 著者:tomomi

怪異たちの頭目なので、弱い怪異ではないだろう。

おそらく第2班と思わしき、調査員達があたりに転がっており、専門家である彼らを易々と打ちのめしたのは明らかである。

果たして、何の怪異がこの姿をしているのか、この先明かされるだろう。

おわりに

38刻で不吉だったのは、青のシャツの胸元に黒いシミが付いていたことだ。

そのシャツ……どうしたの?
え……

出典:八月九日僕は君に喰われる。 38刻 著者:tomomi

ミヤコや八重の胸元に、怪異にとって核となるものが埋め込まれているように、青にも何か埋め込まれていることが暗示されているのだろう。

送り狼のセリフにも「同じ術を施させ巻き込んだ」とあるので、青にも何か埋め込まれているに違いない。
可能性としては、埋め込まれているものは、怪異=不死身の存在を殺す毒かもしれない。

次回、更新未定。

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