竹書房のサイトがリニューアルされてから初の更新があった。
前回は、ミヤコと送り狼が戦う一方で、怪異集団の頭目らしき女性が描かれたりハルヲ、ハスミ、青、牛女の4人組は、敵地に向かっていた。
そんな中で39刻が幕を開ける。
追憶
ミヤコのの記憶が明かされた。
ミヤコが『送り狼』の原典であることはすでに語られたとおりであるが、なぜ女性の姿となり、青に執着するのか、その経緯が明かされたのである。
どうやら山で一人の女を食らったために、その女の情念に取り込まれてしまったようである。
その女が恋慕していた男というのがシンであるらしい。
だからこそ、シンの生まれ変わりである青を追いかけているようなのだ。
このまま……遠くの土地まで二人で逃げてさ 私と所帯をもっておくれよ
そんなのお屋敷が
お願いだよ
出典:八月九日僕は君に喰われる。第39刻 著者:tomomi

こんなセリフ、言われてみたい!!
それでいうと、つくづくミヤコだけは他の怪異と出自が異なっている。
35刻で語られているが、怪異の正体は、八尾比丘尼伝説をなぞるように、人魚の肉を食べて、死ねない呪いをかけられた村人たちの成れの果てあるのだ。
そして、その呪いを凌駕し、殺す毒がシンの心臓であり、だからこそどの怪異も必死で追い求めているのである。
しかしながら、ミヤコはこの逸話とは関係がなく、女を喰らったがために、シンを求めるようになったのだ。
となると、このシンという存在が神の使人とどのように関わりがあったのか気になるところである。
果たして、使人と出会う前にミヤコとあったのか、それとも出会った後にミヤコと会ったのか?
時系列が変わるだけで、ストーリーの方向性が変わるので、さらなる詳しい情報が欲しくなってくる。
鮫島
最終ページに鮫島が登場した。
出典:八月九日僕は君に喰われる。第39刻 著者:tomomi
ハルヲ達が進む先、路地裏には明らかに何かが人のような影が転がっており、その奥に血まみれになった鮫島がいるようだ。
31刻で、ハスミと鮫島が戦い、ハスミがとトドメを刺さなかった過去があるため、この2人の邂逅は緊迫する瞬間である。
この状況を考えるに、鮫島が青を奪いに来たと考えるのが妥当であろう。
他の怪異に奪われるよりも先に、自分で奪りに行く攻撃的な積極性が持ち味であるため、むしろ当然の行為と言えるだろう。
おわりに
2025年10月23日に更新されていたのだが、記事を書くのが遅くなってしまった。
お知らせに気づくのが1週間遅れ、今更ながら書いている。
とにかく、更新されてよかった。
今は連載一本なので、定期的に更新されることを期待したい。
次回、更新未定。





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